2005/03/04

パワーハラスメント

_2.5職場で上司からいじめを受ける「パワーハラスメント」で精神的苦痛を受けたとして、特許事務所の元職員たちが所長らを相手に慰謝料を求める裁判を起こした。
訴えを起こしたのは、大阪市中央区の特許事務所に勤めていた元職員たち13人、訴えによると元職員たちは、些細なミスでも所長らから全体ミーティングで個人攻撃を受け、「ボーナスもらってすぐ辞めたら後ろから刺すぞ」などと怒鳴られ、また研修会では、視線をそらしただけでも「大事な所長のお話のときに集中力を欠き、申し訳ありませんでした」とマイクで謝罪させられたという。元職員たちは職場の上下関係をもとにした精神的いじめ「パワーハラスメント」にあたるとして、所長らに慰謝料など総額1億5千万円余りを求めている。

先日の朝刊各誌にパワーハラスメントに関する記事が出ていた。上記の内容はその記事の一部を抜粋したものだが、このような職場における人権侵害、上司が部下に対して行う、いわば、職権による人権侵害、これらのことは、この特許事務所だけの問題ではないような気がする。特に営業関係の職場になると上司が部下に対し過剰なノルマを強制し、連日社員に罵声を浴びせる。(本人はハッパをかけているつもりなのかもしれないが・・)私もこのような場面を何回か目にしたことがある。まるで社員をバカ扱い、中には竹刀などを振り回しているやつもいる。まあ・・・こういうスタイルを日本的だと思い込んでいるのかどうだか知らないが、時代錯誤というか、とにかくなにかを錯覚していることには違いない。

職場における上下関係とはどのようなものだろう。経営者と社員、上司と部下、経営者は社員を・・雇ってやっている・・と考え、管理職は役職が付いたことにより、他の社員よりも何か人間的にも立派になった、と、錯覚する。そして自分自身がもっとも正しいと思い込み、全てだと考えるようになる。したがって、このような人間は24時間上司風を吹かそうとし、部下をまるで自分の召使のごとく扱おうとする。上記の特許事務所ではすでに100名以上の職員が耐えられず退職したらしいが・・・その気持ちはよく理解できる。対応に違法な点は無かった・・・・と事務所からコメントが出されているが、実にしらじらしい。

上記、特許事務所のような状態は氷山の一角だろう。ほとんどが表面化していないだけなのだ。ほとんどが泣き寝入りし、そして、嫌になり、耐え切れず退職していく。これが実態だろう。しかし、この特許事務所の元職員13名は泣き寝入りせず闘う道を選択した。このことは大いに評価できるし声援を送りたい。ただ、これは私の身勝手な意見かもしれないが、少なくとも13名の仲間がいたのだ、なぜ、職場に残って闘うことを考えなかったのだろう。確かに、このような人権侵害は絶対に許せない、だから法的手段を用いて糾弾するんだ、と、いうその心意気は充分、理解できるし評価できる。しかし、職場外でどのような結果がでようとも本質的にそこの職場に今、存在するもっとも重要な問題人権問題は解決しないのではないだろうか。この事件は単なる一般的な人権侵害ではなく職場における労働者の基本的人権、そして、経営者に労働者の人格を認めさす、といった、もっとも重要でもっとも基本的な内容を含んだ立派な労働問題だと思うのだが・・・・・・これは私の勝手な思い込みだろうか。職場内で闘ってほしかった・・・・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)